おすすめできる人
・今の自分を変えたいと思っている人
・メンタルを鍛えたい人
・何となく日々を過ごしている人
おすすめできない人
・特になし
内容
1行日記のメリット
成長が速くなる
人が成長するためには、1つひとつの行動に意味を持たせること(気づくこと)にあります。気づきを得るきっかけは大きく2つ、「非日常(例:東日本大震災)な経験をすること」または「出来事から気づきを得ること」です。前者は、受け身でも良いものの頻度も低いため成長の速度が時の運による、一方、後者は自発を求められるものの日常の経験から得ることができるので安定して速くなります。
メタ認知力を高められる
成果を上げることができる人の共通点の1つに「メタ認知力」を持っているというのがあります。メタ認知力とは、「自分自身をまるで外から見ているように客観視する力」を指します。
メタ認知力が高いと、今の自分には何ができて何ができないのかを第三者目線で判断することができるので、他人に頼ることなく、自身の課題を発見することができます。
メタ認知力は「書くこと」と「当時の自分の行動を別の視点で見ること」で力を伸ばすことができます。
日記を書く行為そのものが、書くこと、振り返りの両方を伴うためメタ認知力を伸ばすのに簡単で効率的な方法であると言えるわけです。
他人に左右されなくなる
振り返る習慣がないと、自分が何をしたいのかがわからず他人本位な生き方になってしまうことがあります。過去を振り返ることを習慣にすることで、過去と現在をつなげる線が見えるようになり、その延長線上に進むべき未来、つまり、自分が何をしたいのかがわかるようになります。
筋道が明らかになれば、余計なことをやらずに済むようになり他人に左右されない生き方をすることができます。
1行書くだけ日記のルール
日記の書き方に入る前に、日記をつける上でのルールを4つ紹介します。共通しているのは、「継続すること」、「頭の中にあることを言語化すること」です。
書く場所にこだわらない
手帳やノート、アプリでも、何でも良いのでとにかく自分がやりやすい媒体でやるのが良いです。「続けること」、「自分の言葉にすること」です。
やったことを1行だけ書くだけでいい
毎日続けることが最も重要です。たくさん書きたい気分であればたくさん書けば良いですが、書き足りないかもくらいの感覚で十分です。
とにかく言語化する
日記を書くうえで特に重要なのは、言語化することです。これは、言語化する過程で、無意識に自分にとっての必要な体験を取捨選択して抽象化することになるからです。
ルールを作りすぎない
一番自分が続けやすいようにルールを作ってください。例えば、2日程度つけ忘れても後でまとめて書いても良いような、ゆるい形で構いません。
1行書くだけ日記の手順
具体的には以下1〜4の順で日記を書いていきます。
⒈「やったこと」を書く
起こった出来事、自分の心の動きを書きます。内容は特に問いません。
重要なポイントは2つ。1つ目は、自分の感情が思い出せるようなキーワードを入れておくこと、2つ目は可能な限りポジティブな表現(ネガティブなことを書きたいのであればなるべくポジティブな表現)で書くことです。これは1つ目は振り返りを行う時になるべく鮮明に記憶が蘇るようにしておくことで効果を貯めるため、2つ目は振り返りを行うときに辛ならないようにして習慣の妨げにならないようにするためです。可能であれば、撮った写真を載せるとより思い出しやすいです。
⒉振り返り(自分にとっての意味は何かを考える)
「やったこと」に対して、つまりどういうことかという視点で考えます。なぜそう感じたのかなどの、些細な気持ちが、自分の課題、望んでいることにつながるヒントになることがあります。
また、振り返りはその日にだけでなく定期的に、一定期間の振り返りをなぞることで、体験を通して培った価値観を客観的に見ることができ、自分の軸やこれから何をすべきかというのが、より明確になります。
小振り返り:毎日行う。説明は先述と重複するので省略。
中振り返り: 1週間に1回行う。1週間で出した小振り返りの結果から共通点や抽象化をして気づきを得ます。小振り返りによる毎日の気づきを個別解とすると、中振り返りは共通解です。
大振り返り:半年または1年に1回行う。中振り返りの結果(行動)から自身の目指す方に向けて歩けているかという観点で振り返る。
⒊気づき(そうか!)
振り返りを見て「自分にとってどういった意味があるか」という見方で気づいたことを書きます。急に出て来ないこともあるので、翌日以降見直したときに「あの時の出来事はこれだった」と気づくことがあります。この時に書き留めておけば良いです。
また、気づきを書く上で、最も大事なことは素直な感情を言葉にすることです。
先の小、中、大のそれぞれの振り返りに合わせてやってみましょう。
⒋やってみよう
これは必須ではありませんが、気づきを受けてやりたいことがあれば書き留めて実行してみてください。